今日は熊野古道・中辺路後半戦です。昨晩、宿の方に朝食の希望時間を聞かれた時に、今日の予定をお話したところ、本宮からの道より短く降り道も多いとのお話でした。確実に疲れているし、そんなに朝早くから出発しなくていいかなと思い、朝ごはんは7:30からにしました。温泉に入ってから朝食です。
コテージの向かいの天然温泉は日帰り入浴もやっているそうです。重曹でちゅるんちゅるんの温泉気持ちいい!化粧水のお風呂に入っているかのよう。
絵に描いたようなステキな朝ごはん。このおうちは目玉焼きに醤油or塩なのね。(私ソース派)ご飯は2膳いただきましたが、お櫃に半分くらい残ってるので、宿の方にビニール袋をもらって、塩むすびをこしらえます。お昼に食べよう。
昨晩登山アプリの使い方を理解したので、今日はアプリをセットして出発。昨日通った道を戻って、昨日は寒さで手がかじかんでうまく撮れなかった「野長瀬・横矢一族の墓所」を再撮影。
程なく「近露(ちかつゆ)王子」に到着。舗装道路なので余裕です。すぐ隣に喫茶店がありました。工程の半ば以降であれば、なんともありがたい存在で飛び込むと思いますが、出発したてなのでパス。
川を超えて少し行ったら、山道スタートです。
横矢家の屋敷があったらしい。今はゲストハウスが立ってました。上り坂が続きます。
きのこ発見。
今一度舗装された道に出ましたが、すぐに標識が出てきます。
標識はこの階段を指しているので登りましたが、持っている紙のマップがちょっとわかりづらかったのと、まだ電波も入るので、ついGoogle mapにて次の目標地「牛馬童子像」を検索してしまった。そしたら、舗装道路をそのまま行けとの表示が…慌てて戻ったものの、やっぱり看板が正しそうなので引き返します。再度登るロスが痛い。展望休憩所があったので立ち寄って撮影。
ここからもまた登ります。0.4km先と階段脇の道標に書かれていた牛馬童子がなかなか現れず不安すぎる。
道標が出てきたので一安心で進み、無事到着。
牛と馬に乗っているのは花山天皇という説も。顔が可憐と解説されてましたが、可憐の定義がわかりません。
もう、Google mapに惑わされない。だって山の中だから。
歩いていたら左手に県道が見えます。古道のすぐ近くを走っているのですね。
案外上り坂が続くので、心が折れそうになりながら進みます。
川を渡るときは楽しい気持ち。
「大阪本王子」到着。順調なペース
相変わらず登りで10分ほどいくと、雪が積もってます。
つ、辛い…すれ違う人たちが「small step! don't hurry!」とか声をかけてくれるのが嬉しい。
山頂付近に、その昔茶屋があったらしい。ここに茶屋があったら絶対立ち寄ってしまうと思います。しかし、こんなところに毎日何かを運ぶのもキツいし、茶屋の人はこの辺りに住んで、山の幸を採ったり、育てたりしてお茶や軽食を出してたのかな?と想像してみます。いずれにせよ過酷です。
そして雪道は続く…
「悪四郎屋敷跡」
悪四郎の「悪」にbadの意はなく、強くて賢い人だったらしい。
12時前に「重點(十丈)王子跡」到着。休憩スペースもあるそうなので、お昼にしようと思ったら、休憩小屋の中のベンチには雪が積もっていた…荷物も置けないし寒いので日の当たる外のベンチで塩むすびを食べます。
朝ホカホカだった塩むすびが、雪道を経て、キンキンに冷えております…寒さに耐えきれず、おむすびを齧りながら再出発!
雪道は続き…「大門王子跡」に到着。
祠の中には、なぜかお雛様
15分くらい進んだら雪も徐々に減って、遊歩道入り口まで700mの看板。
行けども行けども入り口らしいところにつかない…山の中のこういうサインって、歩く距離でなく、直接距離を表示してるのかしら…15分くらい歩いてやっと雰囲気が違う場所に。
遊歩道入り口らしきところのお家の庭に、シリアルバー無人販売コーナーあり〼
雪山から春と視界が開けた空間に
ポニーいた
急な石畳の道を降りて、「高原熊野神社」がもうすぐです。一応YAMAPアプリのプランより少し早めに辿り着けているものの、もう一山超えて、1-2時間歩ける気がしない。しかも「滝尻王子」からバスに乗った後、今日のお宿は最寄りのバス停から30分歩かねばなりませぬ。
とりあえず、高原熊野神社近くの「高原霧の里休憩所」へ。無人ですが、屋内に休憩スペースがあってありがたいです。Wi-Fiも飛んでます。調べたところ、最寄りのバス停まで徒歩46分。うーむ。休憩所にタクシー会社の電話番号が貼ってあったので、迎えにきてくれないか電話をしてみたら、行けないと言われ、腹を括るしかありません。
休憩所からの眺めを写真に収めて出発!
さようなら不寝(ねず)王子と滝尻王子。舗装道路を降っていきます。
途中に熊野古道の入り口もありました。どこからどこにいくルートだろう?山道なのでくねくねしてるところもあり、曲がった先の道が下に見える場所も。
一瞬、魔が刺して斜面を降ってやろうかと思いましたが、疲れた脚には多少距離があっても舗装道路が優しいのです。
回り込んだ下の道はこんな感じ。コンクリートの壁が案外高い。無理して斜面を降りなくて本当によかった。
人里が見えてきました。
羊がいたのでシャッターを切ったら、音に反応してこっちをみてくれました。
「古道ヶ丘」バス停に到着
山道で向こうから歩いてくる方の「こんにちは」は本当に道しるべだった…進んでいる道が先に繋がっていることが分かる。(多分この標語はそういう意図では無さそうだけど)
少し遅れてきたバスに20分ほど揺られて、宿の最寄りバス停「上岩田」に到着。バスよ、束の間の安らぎをありがとう。
バス停回りにも、のどかな風景が広がっております。さあ、本日最後のウォーキングです。
この道も熊野古道なのね。
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